恋愛からみるスウェーデンとの文化の違い
月日が経つのは早いもので、12月に入りました。
留学生活も100日を過ぎたところです。
写真は、こっちでできた友人とヨーテボリのクリスマスマーケットに行った時に
見つけたものたちです。オーナメントなどが可愛い!
北欧は「サンタの国」「クリスマスの本場」とも言われますが、
赤い帽子でふわふわの白いヒゲのはえたサンタクロースのイメージはアメリカで作られたそうです。
スウェーデンでは Jultomte/ユールトムテ と呼び、赤い帽子をかぶった Tomteとは区別しています。
トムテとは庭に住み土地を守る妖精だという言い伝えがあり、クリスマスイブの朝に庭にミルク粥を出しておいてトムテたちに1年の感謝を伝えるそうです。
今ではスウェーデンでもサンタクロースがプレゼントを届けてくれますが、昔はJulbock/ユールボック というヤギがブレゼントを運んでいました。
写真左下にヤギの飾りがあるのはその名残です。
ちなみに Merry Christmas は Gud Jul!
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さて、本題に入りましょう。
あるクラスで、スウェーデンの文化についてテーマを決めて発表するというものが課されました。
Fika(スウェーデン人が大好きなコーヒーブレイク)や
Snus(上唇と歯茎の間に挟んで吸う嗅ぎタバコ) 私もよくわからない笑
Lagom(多過ぎず少な過ぎず必要最低限の満ち足りた暮らしを指す)
Systembolaget(スウェーデンではアルコール度数の高いものはスーパーなどでは手に入らず、酒屋に行かないと購入できない)
など、独自の文化を紹介します。
私たちのグループは Sambo をテーマにしました。
sambo とはマンボのようなダンスとは全く関係ありません。
スウェーデンでは結婚の他に、結婚せずに同棲し子供も持つことができる男女関係が認められています。それがサンボです。
ちなみに別々に暮らして週末に会うのは セルボと言います。
離婚率が高いスウェーデンでは同棲もきちんと届出をすることで社会的に認められます。同時に別れる時も届出が必要です。
また、日本人も申請することによってサンボビザ を発行してもらえます。実際に知り合いの方がいるのですが、彼女は二年間スウェーデンに居ることができ、延長も申請していくと永住権がもらえるそうです。
事実婚や婚外子に対して、社会保障が不安な日本とはまるきり違います。
結婚との1番の違いは、別れた時です。個人の平等を尊重するスウェーデンでは、別れた時に所有物をしっかり分割しなければなりません。サンボならば自分の所有物は自分のもののままです。つまり別れた時の面倒が少なく済みます。恋愛において我慢をすることはお互いの得にはならないという考えを持っているので、日本のように子供のために離婚をしない考えはありません。逆に、自分が亡くなった時にパートナーに遺産を残したいと思うようになってから籍を入れるというケースもあるそうです。
子供たちに悪影響はありません。現在出生児の約半分は未婚のカップルから生まれています。両親が分かれていても、両方に会いにいくことができます。