北欧スウェーデンのイースターのお祝い
Hejsan!
2月に更新したきり、ご無沙汰になってしまいました。
スウェーデンに来る後輩に、伝えたい!というテーマがないと更新できないのです。
さて季節は春。ルンドにもご覧通り、春の花が咲き始めました。
この可愛らしいお花は、ブルーアネモネ、日本語名は「雪割草(ミスミソウ)」と言います。 スウェーデン語ではVitsippaと言います。
気温が上がると一気に花を咲かせるので、日本の桜のような存在とも言えます。
ガーデニングに力を入れているお家のお庭には、北欧のイースターの独特の水仙を合わせて植えているのをよく見かけます。
そしてもう一つ、春の訪れを感じさせるものがあります。
それは
「セムラ」と呼ばれるお菓子です。
18世紀にスウェーデンで生まれました。カルダモン入りの丸パンにアーモンドペーストとたっぷりのバニラ味のホイップクリームが挟まっており、イースターの前のこの時期の春の訪れを知らせます。
私は2月中旬ごろから、街のパンやさんで見かけるようになりました。
この時期にスウェーデンにいらっしゃったら、是非食べてみてください。
突然ですが、皆さんはイースターとは何かご存知ですか?
イースターは、キリストの復活を祝う行事ですが、今は、キリスト教以前からあった厳しい冬が終わって春の訪れを祝うポスクと合わせて楽しい行事となっています。
今年のイースターは4月21日だそうです。イースターの日は毎年 「春分の日の後の最初の満月の次の日曜日」と決まっているので、日付は毎年違います。
卵は新しい生命が誕生するため、復活の象徴とされています。卵を産む鶏、卵から孵化したひよこもイースターのイメージに使われます。
カラフルな羽を枝にくくりつけて、装飾をします。
うさぎは多産で生命の象徴とされており、イースターバニーと呼ばれるうさぎが有名ですが、それは西方教会だけの習慣で、うさぎを飾らない国もあるんだとか。
スウェーデンでは子供から大人までみんなで卵に絵を描いて家の中や庭にイースターエッグを隠すゲームをします。
写真のような、大人は子供たちには内緒で卵型の容器の中にお菓子を入れて、家の中に隠し、子供たちはそれを探して遊びます。
スウェーデンの子供達は、イースターエッグを探す際、魔女の格好をします。
それはスウェーデンで古くから伝わる「イースター前の聖木曜日にスウェーデンの魔女たちがほうきに乗り飛んで行き、悪魔とのダンスを楽しんで復活祭当日に帰ってくる」と言う民族伝承あるからだそうです。
日本では、クリスマスやハロウィーンほど イースターは根付いていないので面白いなと感じます。 驚いたことに、スウェーデンの同世代の若者は宗教のためというよりそういう行事だからやっているそうです。日本のように無宗教化(?)が進んでいるのかもしれません。
また、紹介したいことを見つけたら更新しますね。
Hejdå!